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きんざいのFP2級の勉強を始めるにあたり、どの問題集で勉強すればいいかわからない、と考えていませんか。スタディング公式HPによると、FP2級合格のための勉強時間は150~300時間となっています。自分に合わない問題集を使用すると、勉強の効率が下がり、途中で挫折する可能性が出てきます。
僕のおすすめは、きんざいの公式問題集「2級FP技能士 精選問題解説集」(学科・実技)です。おすすめの理由は、①問題の下に解答がある点と②実技試験問題が豊富な点です。僕は、この問題集とスタディングの通信講座を併用することで、FP3級合格から5ヶ月でFP2級に合格できました。
きんざい精選問題解説集の特徴
①問題の下に解答があること
②実技試験問題が豊富なこと
僕自身はこの問題集を何度も繰り返し解くことで合格できました。経理として決算業務を行いながらの勉強は大変でしたが、FP2級の知識は、経理としての税金関連業務や資金繰り業務の中で活用できています。
この記事では、FP2級の問題集のうち、以下の2冊の特徴を比較しつつ、きんざい問題集のメリットを解説していきます。
- 2級FP技能士精選問題解説集(きんざい)→以下、きんざい問題集
- みんなが欲しかった!FPの問題集2級(TAC出版)→以下、みんなが欲しかった!問題集
この記事でわかること
- きんざいFP2級対策におすすめの問題集とその特徴
- 実技試験対策を強化できる問題集の選び方
- FP2級資格を経営管理業務で活かす具体的な方法
きんざいFP2級試験の合格は、正しい問題集選びから始まります。
この記事を参考に、あなたにぴったりの一冊を見つけ、合格を掴み取りましょう!
※時間がない社会人ならば、通信講座(スタディング)と併用して短期間で合格を目指すのがおすすめです。スタディングの通信講座のメリットと活用方法は、【3万円以下】スタディングFP2級講座を活用してスキマ時間で合格する方法(口コミ7選紹介)!で解説しています。
※僕(クロマル)のFP2級合格体験記は、スタディング公式HPの「FP合格者の声」に掲載されています。

>>出典:スタディング公式HP 合格者の声一覧
2つのきんざい対策問題集の特徴を比較
FP2級の試験対策として問題集選びは非常に重要です。
きんざいと日本FP協会のどちらを受験するにしても、適切な問題集を選ぶことで合格への道のりが大きく変わるでしょう。
ここでは、きんざいのFP2級対策におすすめの問題集を2つご紹介し、それぞれの特徴を詳しく比較していきます。
- きんざい問題集のおすすめポイント
- 日本FP協会と共通の問題集との違い
ご自身に合った問題集を見つけるための参考にしてください。
2冊の問題集の主な比較は以下の通りです(実技試験は、個人資産相談業務での受験を想定)。
| きんざい問題集 FP2級 精選問題集 (学科・実技) | みんなが欲しかった! FP2級の問題集 | |
|---|---|---|
| 価格 | 2.305円 1,760円 | 1,980円 |
| ページ数 | 432ページ(学科) 256ページ(実技) | 752ページ |
| 学科問題の解答 | 問題の下 | 問題の隣ページ |
| 特徴 | 学科・実技で分冊 | 学科・実技で一冊 |
| 解説 | 比較的シンプルな解説 | 丁寧な解説 |
| タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る |
まとめると、以下のような違いがあります。
- 価格は、「みんなが欲しかった!」問題集が安い
- ページ数は、きんざい問題集の方が少ない
- 扱っている問題数は、きんざい問題集が多い(特に実技試験問題)
- 問題/解説のレイアウトは、上下(きんざい)、左右(みんなが欲しかった!)
問題演習を学習のメインにするのが合格への近道なので、問題数が多いきんざいの問題集が1冊が薄く持ち運びが便利でおすすめです。
きんざい問題集おすすめの理由:実技試験問題が豊富
きんざいのFP2級試験対策において、なぜ特定の問題集がおすすめされるのでしょうか。
それは、きんざい独自の試験形式に特化した構成と、学習効率を高める工夫が凝らされているからです。
特に実技試験は配点も高く、合否を分ける重要なポイントとなります。
- 解説が下にあって一目で見られる
- 実技試験問題が豊富できんざいの試験対策がしやすい
- 学科・実技の2分冊で持ち運びに便利
これらの理由から、きんざい対策問題集は多くの受験生に選ばれています。
理由①解説が下にあって一目で見られる
問題集で学習するのに重要なのは、同じ時間でできるだけ演習回数をこなすことです。理由は、記憶を定着させるためには、繰り返し頭に入れることが必須だからです。たとえば1日10分を毎日勉強するのと、週1回だけ1時間勉強するのでは、毎日勉強する方が記憶が定着しやすいです。
きんざい問題集は、同じページの上下に問題と解説があることで、問題と解説を一目で見られます。ページをめくらないことによる時間の節約は、繰り返す中で数時間単位の違いとなってきます。
問題のすぐ下に解説がある構成は、学習効率を飛躍的に向上させます。
問題を解いた直後に、なぜその答えになるのかをすぐに確認できるため、知識の定着が早まるのです。
これは、試験勉強において非常に重要な要素と言えるでしょう。
- 解答と解説が同一ページに配置されているため、ページをめくる手間が省けます。
- スムーズな反復学習が可能になり、短時間で多くの問題をこなせます。
- 理解が曖昧な部分をすぐに解消できるため、誤った知識が定着するのを防ぎます。
効率的な学習は、限られた時間の中で最大の成果を出すための羅針盤のような存在です。
さらに僕は、問題集を解くとき、問題に回答(○×や計算)を書き込んだ上で、×の場合は誤った文章を正しい文章に書き換える、という解き方をしていました。書き込むことで、次に問題を解くときに、解説を読む時間を最小限にでき、より問題の演習回数を増やせるからです。

働きながら試験勉強するなら、スキマ時間で少しでも多くの問題を解きやすい問題集が必須!
理由② 実技試験問題が豊富できんざいの試験対策がしやすい
きんざいのFP2級試験の実技問題は毎回、形式を若干変更して出題されます。そのため、ある程度多くの問題を解いて、問題形式や内容変更にも対応できる必要があります。学科試験は、FP協会試験と共通なため、どの問題集でも繰り返せれば合格に届くと思います。
ただ、実技試験対策は法改正等に対応した教材を使えるかが、FP2級試験の合否を左右すると考えます。
きんざいの実技問題集は、1章あたり9問の問題があります。9問×5章分=45問の問題を繰り返し解くことで、本試験に自信を持って臨むことができます(きんざいの実技試験はリスクマネジメントが未出題の為、全5章)。
きんざいのFP2級試験では、実技試験が非常に重要なウェイトを占めます。
そのため、実技試験対策に特化した問題集を選ぶことが、合格への近道となります。
豊富な実技試験問題を解くことで、実践的な解答力を養うことができるでしょう。
- きんざいの実技試験は、他の問題集とは異なり、記述式の問題が多い傾向にあります。
- 多くの演習をこなすことで、問題の意図を正確に把握し、適切な解答を導き出す力が身につきます。
- 過去の出題傾向に合わせた問題が豊富に収録されているため、本番さながらの演習が可能です。
実技試験の対策は、単なる知識の有無だけでなく、その知識をどう活用するかが問われるため、実践的な練習が不可欠です。
一方、みんなが欲しかった!問題集、は、実技試験の問題が1章あたり2問程度で、問題数に大きく差があります。また、きんざいの実技試験では出題されない「リスクマネジメント」の実技問題も収録されており、きんざい受験生にはこのページは不要です。

きんざい実技試験は形式が特有の為、多くの問題に触れて慣れておく必要があります。
理由③ 学科・実技の2分冊で持ち運びに便利
きんざいの問題集の方が持ち運びに便利です。なぜなら、学科・実技と1冊づつ持ち運ぶことが可能だからです。FP2級試験は範囲が広く、問題集を1冊にまとめると800ページを超えます。働きながら資格を取得したい場合、仕事中や外出先でのちょっとしたスキマ時間での学習が重要となります。
きんざいの問題集は学科・実技に問題集がわかれているため、どちらか勉強する方を持ち運べば、比較的軽くなります。
学習を継続するためには、学習環境の最適化も大切です。
学科と実技が2分冊になっている問題集は、持ち運びのしやすさという点で大きなメリットがあります。
これにより、通勤時間や移動中など、スキマ時間を有効活用した学習が可能になるでしょう。
- 重い参考書を何冊も持ち歩く必要がなく、カバンの中もすっきりします。
- 学習したい分野だけをコンパクトに持ち運べるため、気分転換にもなります。
- 電車内やカフェなど、場所を選ばずに学習できるため、学習の継続性が高まります。
いつでもどこでも学習できる環境は、忙しいビジネスパーソンにとって、合格への大きな後押しとなるでしょう。
僕は、スタディングのFP2級講座の講義をスマホアプリにDLしていたので、通勤中はスタディングの講義を受講、昼休み等はきんざい問題集(実技試験対策)を解く等、スキマ時間の状況に合わせて教材を使い分けていました。
FP資格が活かせる業務(経営管理)
きんざいの実技試験で受験者が最も多い「個人資産相談業務」は、お金の一般的な知識を広くえるのに最適です。さらに仕事でも活かせる場面は多いです。僕が行っている経理業務(経営管理)の中では、特に以下のような業務でFPの知識が活かせています。
- 資金繰り業務(年金・保険・投資・固定資産の背景等)
- 税務管理業務(所得税・固定資産税 の各タイミング等)
FP2級の資格は、経理実務者にとって多岐にわたる業務でその知識を発揮できる強力なツールとなります。
特に経営管理の分野では、企業の財務状況を多角的に分析し、意思決定をサポートする上で不可欠な視点を提供してくれるでしょう。
単なる計算業務に留まらない、より戦略的な役割を担うことが可能になります。
- 予算策定と予実管理: FPの知識を活かし、より現実的で効果的な予算計画を立案し、実績との差異分析を通じて経営改善に貢献します。
- 投資計画の評価: 企業が行う設備投資やM&Aなどの投資案件について、リスクとリターンをFPの視点から評価し、経営層への助言を行います。
- 資金調達の最適化: 企業の資金ニーズに対し、借入、社債発行、増資など、最適な資金調達方法を検討し、財務コストの削減を目指します。
- 福利厚生制度の設計: 従業員の定着率向上やモチベーション維持のため、企業型DCや退職金制度など、FPの知識を活かした福利厚生制度の設計・見直しを提案します。
FP資格は、経理の枠を超えて、企業の成長戦略に深く関わるチャンスを与えてくれるでしょう。
よくある質問

FP2級の学習を進める上で、多くの受験生が抱える疑問にお答えします。
特に「きんざい」と「日本FP協会」の試験の違いや、受験資格に関する質問は頻繁に寄せられます。
ここで疑問を解消し、安心して学習に専念してください。
Q きんざいと日本FP協会の試験の主な違いは?
学科試験の問題はどちらも共通ですが、実技試験は各団体でかなり特徴があります。両方解いてみた僕の印象としては、以下のような違いを感じました。
- きんざい:正確さ重視(問題数少ない)
- FP協会:スピード重視(問題数多い)
きんざい、FP協会、のそれぞれの公式HPに過去問・解答が数回分公開されているので、受験勉強開始前に一度目を通すことをおすすめします。受験資格次第ですが、実技試験の問題が解きやすいと感じた方を受験する選択肢もありです。
Q きんざいの試験には、AFP研修のようにFP2級受験資格を直接得られる?
きんざいの試験には、AFP研修のようなFP2級の受験資格を得る制度がないです。そのため、FP2級の受験資格を得るためには、FP3級から取得していく必要があります。FP3級は2024年4月~CBT方式に切り替わったため、受けようと思ったらすぐに自分で試験日程を設定し受験することができます。
CBT試験の申込~受験の流れについては、きんざいFP3級ネット試験の申込・持ち物を解説を参照ください。
きんざいのFP2級試験は、日本FP協会が実施するAFP認定研修のように、直接的にFP2級の受験資格を得られる制度はありません。
FP2級の受験資格を得るためには、原則としてFP3級の合格、またはFP業務に関する2年以上の実務経験が必要です。
AFP認定研修は、実務経験がない方やFP3級に合格していない方がFP2級の受験資格を得るための有効な手段となります。
- FP3級合格: 最も一般的なFP2級受験資格の取得方法です。
- FP業務に関する2年以上の実務経験: 経理実務者であれば、この要件を満たす可能性があります。
- 日本FP協会認定のAFP認定研修修了: 実務経験やFP3級合格がない場合に、FP2級受験資格を得るための代替ルートです。
ご自身の現在の状況に合わせて、最適な受験資格取得ルートを選択しましょう。
※追記:FP2級についても2025年4月から完全にCBT試験に移行済です。これにより、記憶が鮮明なうちに短期間でFP3級→FP2級と連続で受験することも可能になります。ぜひ活用しましょう。
Q FP2級とFP3級の学習所要時間は?
全体的に、FP2級の方がより詳細な内容を問う試験となっているため、所要時間が長くなっています。FP2級とFP3級では、学習範囲の広さと深さが異なるため、一般的に必要とされる学習時間も大きく変わってきます。
これらの学習時間の目安は、あくまで一般的なものであり、個人の学習ペースやこれまでの知識量によって変動する可能性があります。
計画的な学習スケジュールを立てる際の参考にしてください。
- FP3級: 一般的に80時間〜150時間程度の学習時間が必要とされています。
- 基礎的な知識の習得が中心です。
- 金融、保険、不動産、相続など、FPの6分野の概要を学びます。
- FP2級: 一般的に150時間〜300時間程度の学習時間が必要とされています。
- 3級の内容に加え、より専門的かつ実践的な応用力が求められます。
- 具体的な事例問題が多く出題されるため、知識の活用が重要になります。
余裕を持った学習計画を立て、着実に知識を積み重ねていくことが合格への鍵となります。
(目安→FP2級:150~300時間 FP3級:80~150時間(スタディング公式HPより)。
さらに、FP2級の実技試験は毎回内容や試験形式が若干ですが異なるため、FP3級の時より実技試験の問題演習数を増やして対策する必要があります。
まとめ きんざい問題集でFP2級試験に合格!
以上のように、きんざいのFP試験対策には、きんざいの問題集がおすすめです。理由は、きんざいの試験に特化した問題構成となっているからです。特に、きんざいの実技試験問題対策は、他の問題集だけでは太刀打ちできないと考えられます。問題集を見てわからない部分の補足として、きんざいのテキストを利用するのもおすすめです。
1万円以上の受験料を払い、時間をかけて学習する以上、試験には1回で合格したいはずです。働きながらFP2級取得を目指す方は、専門学校の講座+きんざいの問題集(実技)の併用で学習するのが合格確率が上がると考えます。
- インプット:スタディングの講義をスキマ時間に聴く
- アウトプット:きんざい問題集をスピード重視で解く
FP2級の合格は、経理実務者としてのスキルアップだけでなく、キャリアパスを広げる上でも非常に価値があります。
特にきんざいの試験形式に特化した問題集を徹底的に活用することで、合格への道は大きく開かれるでしょう。
今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身に最適な学習戦略を立ててください。
- きんざい問題集は、実技試験対策に優れ、解説が丁寧で学習効率が高いです。
- 学科・実技の2分冊は、忙しい経理実務者にとって持ち運びに便利で、スキマ学習を強力にサポートします。
- FP2級の知識は、経営管理業務において多角的な視点を提供し、戦略的な意思決定に貢献します。
- きんざいと日本FP協会の試験形式の違いを理解し、ご自身の学習スタイルに合った選択が重要です。
| 項目 | きんざい問題集の主なメリット |
| 解説 | 問題のすぐ下にあり、効率的な反復学習が可能 |
| 実技対策 | 豊富な問題数で、きんざい特有の記述式問題に強い |
| 携帯性 | 学科・実技の2分冊で、どこでも学習しやすい |
| FP業務 | 経営管理業務など、実務で活かせる知識が身につく |
さあ、今日からきんざいFP2級問題集を手に取り、未来のキャリアを切り開くための一歩を踏み出しましょう!ぜひ、限られた時間の中で、効率的な問題集を選択してFP2級に合格しましょう。
おすすめの専門学校はコスト面も含め、スタディングのFP試験講座です。FP協会、きんざい両方の試験に対応しているため、どちらの試験を受ける場合にも効率的に学習できます。特に、FP3級・FP2級セットコースは2023年10月~教育訓練制度の対象となっており、よりお得となっています。
スタディング通信講座については、【3万円以下】スタディングFP2級講座を活用してスキマ時間で合格する方法(口コミ7選紹介)!で解説しています。