MS-Japanは経理の転職に使えるか|2年で届いた求人23件の中身

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MS-Japanは経理の転職に使えるか|2年で届いた求人23件の中身

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MS-Japanは、管理部門と士業に特化した転職エージェントです。創業35年、求人数は10,000件以上で、そのうち管理部門が7,000件以上を占めます。全国47都道府県に対応し、求人の約9割が非公開求人です。

他の大手エージェントと決定的に違うのは、経理以外の求人が届かないことです。総合型に登録すると営業やITの求人も一緒に流れてきますが、こちらは最初から管理部門しかありません。

運営は株式会社MS-Japan(1990年設立・東証プライム上場)。本社は東京で、名古屋と大阪に支社があります。登録は無料で、5〜10分で終わります。今すぐ転職する人だけのサービスではなく、届いた求人に目を通しながら次を考える使い方もできます。実際、僕がその使い方をしています。

\登録も相談も無料/

管理部門の求人だけが届く

僕は経理歴18年、簿記1級を持っています。すぐに転職するつもりはありませんが、自分の市場価値を測るために2年前から登録しています。この記事では、その2年間で実際に届いた求人23件の中身をそのまま公開します。

2年間で届いた求人23件の中身

2024年4月から2026年3月までの2年間で、23件の求人紹介が届きました。内訳は次のとおりです。

項目 内訳
件数23件(2年間・月平均約1件)
勤務地愛知21件 / 東京2件 / 岐阜1件
希望に入れていた三重県0件
ポジション23件中13件が管理職・課長候補・部長候補・CFO候補

この数字から言えることは3つあります。

1つ目は、届く量はそれほど多くないということです。月に1件前後なので、毎日メールが埋まるようなことにはなりません。転職を急いでいない人にはちょうどいい量ですが、すぐに動きたい人には物足りないはずです。

2つ目は、勤務地の希望が完全には通らないことです。僕は三重県を条件に入れていましたが、2年間で1件も来ていません。愛知に偏ったのは、名古屋圏に管理部門の求人が集まっているからだと思います。地方在住で「その県の求人だけ」を求めると、ほとんど届かない可能性があります。

3つ目は、経験者向けの求人がはっきり管理職寄りだということです。23件中13件、半分以上が課長候補以上でした。経理歴が10年を超えると、プレイヤーとしての求人よりマネジメント前提の求人が来ます。これは自分の市場価値を知るうえで、いちばん役に立った情報でした。

クロマル
クロマル

求人が来るかどうかより、どんなポジションで来るかのほうが自分の位置を教えてくれます。

ここまでを正直に書いておくと、僕はMS-Japan経由で転職していません。使ったのは「自分にどんな求人が来るか」を見るためです。それでも2年で13件の管理職候補の話が来たという事実は、履歴書を書き直すよりも自分の位置を教えてくれました。

MS-Japanが経理の転職で選ばれる3つの理由

理由1: 経理以外の求人が混ざらない

管理部門と士業だけを扱っているので、届く求人は経理・財務・人事・法務・経営企画などに限られます。総合型のエージェントに登録すると、経歴の一部に反応した無関係な求人が混ざりますが、こちらにはそれがありません。求人を絞り込む手間がそのまま消えます。

理由2: 求人の約9割が非公開

公式サイトによれば、求人の約90%が非公開求人です。求人サイトを自分で検索しても出てこない案件が中心なので、登録しないと存在自体を知ることができません。僕に届いた23件も、公開の求人サイトでは見かけなかったものばかりでした。

理由3: 決算のどこまでを任されるかで話が通じる

経理の求人は「経理経験3年以上」といった書き方では実態が分かりません。月次だけなのか、単体決算まで見るのか、連結や税務申告まで含むのかで仕事はまったく別物になります。管理部門専門のアドバイザーは、この違いを前提に話をしてきます。求人票に書かれていない範囲を確認できるのは、特化型ならではです。

特化型と総合型で、届く求人がどう変わるか

経理の転職は特化型と総合型で届く求人が変わる

主な経理向けエージェントを並べると、次のようになります。

サービス 領域 求人数(公式の記載) 対応エリア
MS-Japan管理部門・士業に特化10,000件以上(管理部門7,000件以上)全国47都道府県
ヒュープロ士業・管理部門に特化件数の記載なし(公開求人数の多さを打ち出している)全国
ジャスネットキャリア経理・会計・税務に特化件数の記載なし全国
総合型の大手全職種数万〜十万件規模全国

並べる基準は「領域」「公式サイトに書かれている求人数」「対応エリア」の3つです。順位は付けていません。求人数を公表していないサービスがあり、同じ土俵で数えられないためです。

ここで分かるのは、特化型どうしでも中身が違うということです。MS-Japanは管理部門が中心で、ヒュープロとジャスネットキャリアは士業・会計事務所寄りの色が濃くなります。事業会社の経理を狙うならMS-Japan、会計事務所や税理士法人も視野に入れるなら他の2つも見る、という分け方になります。

総合型と迷ったら、求人数ではなく「話が通じるか」で選んでください。求人の母数は総合型が圧倒的に多いのですが、経理の実務の細かさは伝わりにくく、結局こちらで絞り込む作業が発生します。

僕に届いた求人が愛知に偏った理由も、これで説明が付きます。MS-Japanは東京の本社に加えて、名古屋駅前と大阪に支社を置いています。求人を持っている拠点が近いエリアほど、届く件数は増えます。逆に言えば、支社のあるエリアから離れるほど件数は落ちるということです。

自分が経理としてどの位置にいるかを先に確かめたい人は、経理の平均年収と経理のカーストも合わせて読んでみてください。

登録から内定までの流れ

MS-Japan 登録から内定までの流れ
登録画面

登録フォームで入力するのは、経歴と希望条件です。職務経歴書がなくても登録できます。僕のときは5〜10分ほどで終わりました。

登録後にキャリアアドバイザーとの面談があります。オンラインで受けられるので、平日夜でも問題ありません。ここで希望条件を詰めておかないと、あとで希望と違う求人が届き続けることになります。僕の三重県0件は、まさにこの「希望を出しても求人が存在しない」パターンでした。面談の場で「その条件だと件数が出ません」と言ってもらえるかどうかは、確認しておく価値があります。

求人紹介はメールで届きます。通勤中に読めるので、忙しい時期でも負担になりません。応募したい求人が出てきた段階で、書類添削と面接対策に進みます。

\登録は5〜10分/

面談はオンラインで受けられます

料金は無料。なぜ無料で使えるのか

登録から内定まで、求職者側の費用は一切かかりません。転職エージェントは採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者から料金を取る必要がないためです。

この仕組みは知っておいたほうがいい面もあります。エージェントの収益は採用が決まって初めて発生するので、構造として「決めたい」動機が働きます。急かされていると感じたら、そのまま伝えて問題ありません。僕は2年間登録していますが、催促されたことはありませんでした。

登録前にやっておくこと3つ

面談の質はこちらの準備で変わります。8個も9個も用意する必要はなく、次の3つで足ります。

  1. 決算のどこまでを担当したかを書き出す。月次・単体決算・連結・税務申告・開示のうち、どれを何年やったか。求人票の「経理経験◯年」はこの中身で意味が変わります
  2. 譲れない条件を1つだけ決める。勤務地、年収、残業、転勤の有無のうち1つに絞ります。全部を条件にすると、僕の三重県のように0件になります
  3. 使える資格を並べる。簿記2級以上は募集要件に直接書かれることが多く、書類の通過率に効きます
クロマル
クロマル

選択肢を広げるためにも、日商簿記2級は優先的に取得しましょう。

必要なスキルの整理は経理に必要なスキルにまとめてあります。

よくある質問

未経験から経理に転職できますか

MS-Japanは経験者向けの求人が中心です。未経験可の求人がゼロではありませんが、数は限られます。未経験から経理を目指すなら、まず簿記2級を取り、総合型のエージェントや求人サイトも併用したほうが現実的です。

登録したら必ず転職しないといけませんか

いいえ。僕は2年間登録していますが、まだ応募していません。ただし届いた求人には毎回目を通していますし、面談も受けています。転職の時期が決まっていなくても構いませんが、登録して放置するだけでは何も起きません。届いた求人を読んで、条件が合わなければその理由をアドバイザーに返す。この往復があって初めて、次に届く求人の精度が上がります。

地方でも求人はありますか

エリアによって差が大きいです。僕の場合、2年間で愛知21件・岐阜1件に対して、希望に入れていた三重は0件でした。都市圏から離れるほど件数は落ちると考えたほうがいいです。面談のときに、希望エリアの件数を先に聞いてください。

40代でも求人は来ますか

僕に届いた23件のうち13件は課長候補以上でした。年齢が上がるほどプレイヤー求人は減り、マネジメント前提の求人が増えます。管理職を望まない場合は、その旨を最初に伝えないと希望と違う求人が続きます。

在職中でも使えますか

面談はオンラインで受けられ、求人はメールで届きます。在職中でも回せる負荷です。経理は繁忙期がはっきりしているので、決算期を外して面談を入れると進めやすくなります。

MS-Japanが向いている人・向いていない人

向いている人は、経理・財務の実務経験があり、事業会社の管理部門で次を探している人です。とくに経験10年以上で管理職の求人を見たい人には、届く求人の質が合っています。すぐに転職しなくても、自分の市場価値を測る目的なら登録しておく価値があります。

向いていないのは、次の3つに当てはまる人です。

1つ目は、未経験から経理を目指す人です。経験者向けの求人が中心なので、選択肢が少なくなります。

2つ目は、都市圏から離れた地域で、その県の求人だけを探している人です。僕の三重県0件がその例です。通勤圏を広げられないなら、地元の求人サイトやハローワークのほうが早いことがあります。

3つ目は、会計事務所・税理士法人を第一に考えている人です。士業求人も扱っていますが、事業会社の管理部門のほうが層は厚いので、士業寄りに強いサービスも併せて見たほうがいいでしょう。

経理という仕事自体を続けるかどうかで迷っているなら、経理の将来性も読んでみてください。

まとめ

MS-Japanは、管理部門と士業だけを扱う転職エージェントです。求人数は10,000件以上、うち管理部門が7,000件以上で、約9割が非公開求人です。経理以外の求人が混ざらないこと、決算のどこまでを任されるかという粒度で話が通じることが、総合型との違いです。

僕は2年間登録して、23件の求人紹介を受けました。愛知21件・東京2件・岐阜1件で、希望に入れていた三重県は0件。23件のうち13件は管理職候補でした。エリアの希望が通らないことは正直な弱点ですが、経理歴が長い人が自分の市場価値を測る手段としては、ここまで具体的な材料は他で手に入りません。

未経験の人、特定の地方だけで探したい人、会計事務所を第一に考えている人には向きません。当てはまらないなら、登録して面談を受け、届いた求人に目を通すところまではやっておいて損はないはずです。転職の時期を決めるのは、そのあとで構いません。

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